千秋楽 | 19:36 |
いよいよ千秋楽を向かえる事が出来ました。
9月の22日からロシア人と合流して稽古が始まってあっという間の日々でした。
思い起こせば「ロミオとジュリエット」でユーゴザパト劇場の方たちの交流から4半世紀が経とうとしています。
ロミジュリでマーキシオ役のオレグ・レウシン(現ユーゴザパト劇場芸術監督)とティボルト役の私(豊泉)が、「検察官」の稽古場に居るのが不思議な気持ちでした。ワクワクもしました。
ベリャコーヴィッチ生え抜きのオレグの演出は時にドキッとする程似ていて声までそっくりなものだから、そこにベリャさんが居るかと勘違いしてしまう事もしばしばありました。
初演のロミジュリ当時、ベリャさんも43歳で脂がのっている時と同じくらいエネルギッシュな演出で懐かしいやら面白くてたまりませんでした。
オレグの演出は感情豊かな表現力とその状況の理屈に基づく役作りの演出でベリャさんそのものだったと思います。
色鉛筆の色が様々な色を奏でるように役者の色も引き出してくれたのではないかと思います。
扇の要は緩む事なくより頑丈になって地方公演に行って参ります。
豊泉由樹緒