8月7日に熊本で『月光の夏』を上演いたしました。
メンバーは清川、木野、中、山田、そしてピアニストに根岸弥生さんをお招きしてのマチネ・ソワレ計2回公演。
当初はソワレのみの1回公演でしたが、熊本市民劇場の方々の熱意により2回公演が実現しました。
2回とも沢山のお客様が足を運んでくださいました。
特に夜の回はほぼ満席。
開場中に何人かの子供のはしゃぐ声がモニター越しに聞こえてきましたが、本番が始まると緊張の糸が張り詰めたような空気が会場内に広がっていました。
子供にとって聞き慣れない言葉が沢山あっただろうに、それでも作品世界に入ってきてくれたことが本当に嬉しかったです。
今作品は、ご高齢の方から若い方まで観ていただくことを意識して取り組んでいます。
今こそ世に訴えていかなければならない。
僕ら若い世代がささやかでも声を上げていかなければならない。
少しでも知ろうとしなければならない。
忘れてはならない。
確かな意義を感じながら舞台に立たせていただきました。
終演後の交流会での会員さんとの会話は忘れられないものでした。
5歳の時に戦争を体験した方は、月光 第一楽章を聴きながら当時のことを思い出して涙を流されたそうです。
他にも、当時海軍の軍人さんだった方の介護をされている会員さんもおりました。
その会員さんは戦争についてもっと知りたいという思いがありながら、中々聞き出せずにいるそうです。
軍人さんだった時のことを自分から話すことはほとんどないらしく、気楽に話せるような体験ではないことが伝わってくるから、ご自分から話されるのを待っている、と。
日本で実際に起きた出来事なんだと、改めて実感しました。
戦争は二度と起こしてはならない。
その気持ちを忘れずに、今後もこの作品に取り組み続けていきたいと思います。
熊本市民劇場の方々、お暑い中観にきくださったお客様、本当にありがとうございました。
またいつか!
『月光の夏』は明日明後日と下北沢の北沢タウンホールにて上演しております。
お時間ある方は是非観にいらしてください!
お待ちしております!
木野